メンタルヘルスにおける医者とセラピストの役割の違い

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役割の違い

さて仮に

心に大きな問題を抱え
深く悩んだ時期が続いて

疲弊した末、心を病んでしまったとします。

心療内科に行ったとします。

診断をされ、治療を受けるわけですが
基本的には
「結果として現れている病気の症状」を診断して
「その病気」に対して
薬を処方したりして治療するわけです。

どんなに大きくても「抱えている問題自体」や
「深い悩みそれ自体」は「病気」ではありません。

結果としてなってしまっている
病気の症状

例えば「眠れない」とか
「気分が沈んだまま長い期間戻らない」とか

そういうことに対して
「睡眠導入剤を出しておきます」とか
「抗うつ剤を出しておきます」とか
そういう風になります。

そのように薬を処方したりする治療は
医師免許のある人が病人に対してしかできないので
薬を処方するには病名を付けなければならず
医師免許のある人が 診断する必要があります。

医師免許の 無いセラピストは
そういう診断や治療は出来ません。

セラピストが扱うのは
セラピーの種類によってはそうとは限りませんが

「抱えている問題自体」や
「深い悩みそれ自体」 の方です。

このとき、病気の症状を
相談内容にすることもできます。

診断したり薬を出したりは出来ませんが
例えば、 病気の症状 によって何に困っていて
どんな風に悩み、本当はどう有りたいかなど

その状態に合わせて
様々に展開していくことが出来ます。

多くの悩みは

自覚している今まさに悩んでいることの奥に
もっと前からずっとある

無意識の中に囚われている要因があったりします。

そこへ、しっかりと辿り着いて
そして解放できるセラピーというものは

まだ、ほんのごく一部です。

例えば日本でも普及が見られる
認知行動療法では

結果ついてしまっている思考のクセに
気づいて選択肢を増やすような方法です。

なぜ、そのような癖がつくに至ったかという
要因の方にまでは行きません。

頭で要因を考えてしまうと
分かったつもりでこじらせてしまいます。

頭で要因を考え るような問いかけの方法では
無意識の中身は見ることが出来ないというのが

フロイト以来の前提となっています。

フロイトは夢の中に出てくるものを
無意識に何があるかの手掛かりにしたりしました。

少ないヒントで遠くから
無意識の中身を推測するような感じです。

フロイトへの賛否から様々に心理学は発展し
深層心理を垣間見る心理テスト等も考案されます。

人の傾向性みたいなものが見れるかもしれません。

エニアグラムなんてものを把握しておくと
人生に役に立ったりもします。

しかし、負っている傷を本当に癒していこうと思ったら
直接に傷付いている自分の所へ行ってあげるのが一番です。

ヒプノセラピー(催眠療法)みたいなもので
過去の自分へと帰ってみるというのもありますが

でも、そこからよほど上手く対話を進めないと
表面的なうわ言を聞くだけにもなります。

それよりは、今ある悩みから
順を追って「それはどうして?」
というところを進めていき

本当に深い本質へと向かっていくのです。

もちろん頭で考えさせるばかりの進め方では
それは出来ません。

この画期的なことを実現できるのが
溝口あゆかさんの開発したセラピーです。

より本質に近い要因を癒すことによって

問題に悩んだ結果として出ていた病気の症状も
問題に悩んだ結果としてついていた思考の癖も

それを起こす要因が癒された結果
シフトしてなくなることが

道理として自然に起こり得ます。