【エニアグラムから見えた人類社会の成り立ち】

エニアグラムを自分の文脈に落とし込む作業をしていたところ、なかなか面白いことが見えてきました。
人類社会の仕組み、成り立ちというものです。

ただし、タイプ4ウイング5の筆者による、自己満足のための自己表現であることを理解した上で読み進めてください。

まず知らない人のために軽く説明します。エニアグラムというのは二千年の歴史を持つ、人間の性格を九つにタイプ分けするというものです。
1 改革する人
2 献身家
3 達成者
4 芸術家
5 観察者
6 忠実な人
7 楽天家
8 統率者
9 平和をもたらす人

タイプの名称は表記ゆれがありますが、人は生まれながらに、どれかの特徴を持っているというものです。
自分のタイプを知り、自分とどう向き合い、また他の人とどう関わっていくべきか?

そういうことの役に立ちます。

私としては自分のタイプぐらいはとうに把握しているのですが、今回、もっと深めたいと思って心理セラピストとして持っている独自の心理学万能ツールを使って落とし込んでいましたら、なかなか面白いものになりました。
人類の文化の発展を論理だてられるようなものになりました。

例えば、大きな組織を一から作っていこうという場合には、この流れをトレースすると良いかもしれません。

さて、人類の文化はどのように始まっていくのでしょう?

社会の始まり、最初の基準は「観察者」です。
認識されることなく何ものも始まることはありません。「観察者」は「調べる人」であり、触れた世界、環境と人間たちを認識し、それらがどのような仕組みになっているか、自分なりに調べました。
調べて定義したこと、それがそのまま社会のルールの定義になりました。この定義のルールで生き残れるか淘汰されるので、観察者はどのタイプとも相性が悪くありません。

次に「堅実」で「忠実な人」が加わります。
守られることなくルールが定着することはありません。「忠実な人」がルールを守ることにより社会が形成され始めます。堅実に不安を取り除こうとし、フィードバックも起こっていきます。
ルールを提示する人とそれを守る人、役割の違いが生まれ、身分の違いが生まれていきます。それは身体単位、個人単位です。

次に「改革する人」が加わります。
改革されることなくルールある社会が発展することはありません。「改革する人」が理想を描くことによって理想郷の青写真ができ、その実現に向けて努力を開始します。
「改革する人」は「完璧主義者」でもあり、チェックの鬼です。理想が高く「改革する人」だけでは手が足りません。

以上の三者が、まずは社会の中心に、閉じた強固な関係性を持ちます。この社会で生み出される価値は禁断の果実のような魅力を放ちます。

それに引き寄せられて欲望の裏と表、「達成者」と「統率者」が加わります。
理想だけでは発展速度に限界があります。「達成者」は効率よく見栄えのいい成果をどんどんと重ねていきます。人を動かすリーダーとしても優秀です。
ただ見栄っ張りで、評価につながらない仕事は行いません。

見栄えだけではその場限りで抜けがあります。「統率者」は度量とパワーがあり、有言実行の「挑戦する人」です。面倒見がよく戦略に長けた親分肌です。正義感と指導力で発展を促進します。
ただお世辞を言えず、ミスを許さず、平和が安定しません。

発展の役割が充実してきたので、社会が許容できる人材タイプの幅ができてきました。
「達成者」の派生で「楽天家」、「統率者」の派生で「平和をもたらす人」が現れます。これはそれぞれ片側の要素の向きの逆転で現れました。

「達成者」のエネルギーのベクトルが仕事ではなく楽しいことに向かったのが「楽天家」です。
仕事の評価だけでは活動のベクトルが狭いのです。もっといろんなことに目を向けて楽しむのが「楽天家」です。豊富なアイデアで社交的に社会を活気づかせ「熱中する人」です。
移り気で一貫性がなく困惑させる一面もあります。

「統率者」の気取らなさ、肉体に宿る畏怖が和みに反転したのが「平和をもたらす人」です。
統率だけでは発展は維持しません。「平和をもたらす人」は起こったいざこざを「調停する人」です。偏見を持たず寛大に平和と調和を保ちます。
受動的になんでも受け入れ、ぼーっとした感じもあります。

次に現れるのが受動的でなくもっと積極的に他人に尽くす「献身家」です。
いざこざの調停でなく、もっと早い段階で「人を助ける人」で、感受性豊かにユーモアをもって勇気づけます。気配りし他人に尽くす「献身家」です。
その実、本当は自分がそうして欲しい投影の結果の行動で、見返りを求めている面があります。

最後に現れるのが「芸術家」です。
楽天家が求めた楽しさを外の世界でなく自分の内側に求め、「献身家」が内に秘めた投影の心の世界を外に向かって表現します。悲しみも楽しさも作品に込める「芸術家」、あるいは「個性的な人」としてロマンに生きたりします。
自分を特別な存在に思って気取った面があります。

ともあれ、これで、文化の花開く人間社会の発展が始まります。

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