
レゴ太くん、ウミガメのスープって知ってる?
(資料youtube カプリティオチャンネル 【ウミガメのスープ】)

うん、知ってる。提示された不可解な状況にYes、Noで答えられる質問をし、真実を探っていく水平思考クイズのことだよね。

その通りよ。私たちの心理セラピーはね、ウミガメのスープを解くように、好奇心をもって真実を見ていくのよ。

ウミガメのスープを解くように好奇心をもって真実を見ていくってどういうこと?

そうね、やりながら説明しようかしら。問題を出すわよ。「マカロンを勧められた男は怒りだした、なぜか?」質問してね。

それが問題?じゃあね、勧められたのはマカロンじゃなくっても成り立ちますか?

さすが知ってるだけあって手慣れた質問ね、それはいいえ、成り立ちません。マカロンが前提です。

勧められたというのは「食べませんか?」って言って差し出されたってことでいいですか?

はい、その解釈で大丈夫ですよ。

男はマカロンが嫌いでしたか?

はい、好きではありません。

クマ子先生、問題が下手です。それじゃ不可解じゃありません。「男は嫌いなマカロンを勧められたから怒った」が答えですか?

日常生活なら、その答えでも「彼にマカロンを勧めるのはやめておこう」っていう対処ができるからいいけど、セラピーには全く足りないよね。

うん、ウミガメのスープの答えとしても足りない感じ。「なんで怒るほど嫌いか」ってことですかね?

ウミガメのスープならそういう方向になるのかもしれないわね。

セラピーだと方向性が違うんですか?

そこも通ると思うけど、例えばマカロン嫌いを克服したいのか、嫌いなままでもいいから怒るのをやめたいのか、とかね。どう癒されたいのかに沿って柔軟に見ていくわ。Yes、Noのルールもないしね。

あー、問題の中の男がクライアントさんなんですね。

そうよ、同時に出題者でもあるわ。

じゃあセラピストは回答者?

そうなるわね。

え?じゃあ、クライアントさんは、「いいクイズが出来たぞ、あんたに解けるかな?」ってやってくるの?

そんなわけないでしょ、苦しいから救ってほしくて相談にくるのよ。

でもクライアントが出題者なら、答えは自分で知ってるからセラピーを受ける必要はないんじゃないですか?

答えはね、クライアントさんの中にあるけど、自分では気づけないの。

問題があって答えは自分の中にあるのに気づけないってこと?そんなことあるかな?

レゴ太君は「なんであんなこと言っちゃったんだろう?なんでこんなことしちゃったんだろう?」って後悔することとかない?

ん~と、ありますね。

そんな時、肯定的に「○○だからこう言ったんだ、○○だからこうしたんだ」ってスッキリした答えって見つかる?

ん~、なかなか無いですね。

「こんなんじゃダメだ」って思っちゃったりしちゃわない?

思っちゃったり・・・しますねぇ。

誰しも自分のダメな部分って直視したくないよね。ダメな部分を抑え込んで見えないようにして不可解な状況の渦中にいるのが表面上のクライアントさんなの。

じゃあクライアントさんが持ってくる相談って、問題の本質が見えなくなってるの?

そういうことが多いわね。セラピストはね、ダメって言って抑え込まれているものを見つけていくの。そこで苦しんでるダメと思ってる自分が真のクライアントとも言えるわ。

じゃあ、真のクライアントを見つけて答えを見つけるのがセラピストなんですね。

そういうことよ。

でもそれじゃ、見つけた答えが絶望的だったらどうするんですか?

そういう恐れを恐れる心が、かたくなにダメな自分を閉ざすわ。どんな場合でもそれがダメってことではないけれどね。

じゃあどうすれば。

愛のある好奇心で真実を見つめ、癒しのツールを使って解放するのよ。

それをしてくれるのがセラピストさんなんですね!それは自分でもできますか?

習えば徐々にできるようになるわ。

それはどこで習えますか?

一般的な心理学とはまた違うものだから、セラピストさん個人から学ぶことになると思うわ。

そうだったんですね、それじゃクマ子先生これからもよろしくお願いします。

はい、こちらこそよろしくねレゴ太くん。