自己肯定感を高めようという場合
「へっへ~ん、私は自己肯定感高いもんね~」
ではなく
「私は自己肯定感低いからもっと頑張らなきゃ」
でもなく
自分の中にどんな風な自己否定があるのかに
今まで気づいていたよりも一歩深く
気づいていただくことが必要になる。
例えばですよ
私は今まで100万円の貯金をしたことが無い。
だけど頑張って100万円の貯金をためた。
だから頑張った私を私は肯定できる。
という場合に自己肯定感が上がったと言えるかどうか?
重ねて言いますね
私は今まで英語で70点以上を取ったことが無い。
だけど頑張って90点を取ることが出来た。
だから頑張った私を私は肯定できる。
という場合に自己肯定感が上がったと言えるかどうか?
70点しかとれない私はダメで
90点とれる私ならいいとすれば
その70点と90点の間には何があるのか?
70点だと親に叱られる?
それは、どんな自分だから叱られる?
70点だと希望の進路に進めない?
希望の進路に進めない自分ってどんな風になっちゃう?
そこには人それぞれ千差万別の自己否定が走っている。
90点を取ることで自己肯定しようとしても
70点しか取れない場合の自己否定は消えていない。
この時
自分より少ない努力で90点以上とっている人から
「要領悪いんじゃないの?」って言われたらどうだろう?
遊んでばかりで70点以下の人にお気楽に
「ガリ勉かよ、遊ぼうぜ」って言われたらどうだろう?
消えていない70点しか取れない場合の自己否定が反応して
気が気ではないという事が起きる。
これでは、真に平和とは言えないのだ。
そしてその時、努力は苦しいものとなり
エネルギーが重くなっていく。
それでも無理に努力を続けた場合に
精神を病んでしまうかもしれない。
だから自己肯定感を高めようという場合
自分の奥にあるオリジナルな自分の肯定感を高めた方が良い。
その自己肯定感が高ければ
「要領悪いんじゃないの?」って言われても
まだ伸びしろがあるって思うかもしれないし
「ガリ勉かよ、遊ぼうぜ」って言われても
遊ぶより勉強の方が楽しいかもしれない。
70点しか取れない場合の自己否定が無くても
行きたい進路のために90点取りたいとは思えるのだ。
さて、ではどうすれば自己否定は消えるのか?
でも消そうとすれば自己否定の否定という自己否定になるのだ。
この辺りでグルグルして、よけい苦しい場合もよくある。
私たちは経験的に
ある自己否定を、否定されるべきものとしてしか見れない。
それが積み重なっての自己否定である。
多くのカウンセリングや心理セラピーでも
これのオリジナルまで直接アクセスするものは少なく
肯定のための論理に引っ張ってきたりもする。
たまたまハマればそれでいいけれども
しかし、本当に芯から癒されるためには
そのオリジナルにアクセスし気づいていくことをする。
これは本当に千差万別の中身がある。
それを知っていく時
自分の深さというものを知っていくことになる。
あなたは、
「全く後悔しかないあの時の事」というようなものが
それほどに大きな自己否定が
本当にふわっと受容されて
スッキリした気分で明日からを過ごせるのだとしたら
どれぐらいの価値を見出すだろうか?
あれが気に入らない、これが気に入らないと
文句を言う時間が減るのなら
その代わりにどれだけの価値が生み出せるだろうか?
自己肯定感が低くて躊躇していたことが
すっと足を踏み出せるようになるのなら
どれだけの価値に出会っていくことが出来るだろうか?
コツをつかんでいけば自分で出来るようになっていくけれども
プロのサポートがあった方が断然に良い。
このことは頭の片隅に入れておいてほしい。